Service Translation Project
2022年4月、私たちは Go For Broke National Education Centerから提供された映像資料の翻訳を完成させました。資料は、強制収容に遭いながらも、第二次世界大戦にアメリカ軍として従軍した日系アメリカ人の方々のインタビュー映像です。
現在私たちは、新たな翻訳資料を、私たちのコミュニティーパートナーである Manzanar NPS様と共に収集しています。次のプロジェクトでは、戦時中収容所に残された女性や子供たちの語りに、フォーカスを当てる予定です。Go For Broke National Education Center様とは、引き続き History in Translation Program を通して連携していく予定です。
History in Translation Program
「History in Translation: An Experiential and Intercultural Exploration of Executive Order 9066」は、 過去の大統領令9066号が生んだ悲惨な歴史から得られる教訓を、12日間にわたって、体験的に探求するプログラムです。
1942年、当時のフランクリン・ルーズベルト大統領は、アメリカ西海岸に住む日系アメリカ人によるスパイ行為を疑い、大統領令9066号を発令しました。その結果、10万人以上もの日系アメリカ人が強制収容所に送られました。収容された者の多くはアメリカ市民権を保持しており、この大統領令は、日系アメリカ人に対する永続的かつ残酷な人権侵害として、認識されるようになりました。
この対面式プログラムは、2022年5月から6月にかけて行われるリモートでの事前学習の後、7月下旬から8月上旬にかけて、アメリカのカリフォルニア州で開催されました。現地では、資料の共同翻訳やオーラルヒストリーの作成、カリフォルニア州インデペンデンスにあるマンザナー収容所を含む「戦争転住センター」史跡への訪問、現地でのボランティア活動など、直接参加型のプログラムが多く行われました。文化、言語、教育などにおいて多様なバックグラウンドを持ったアメリカと日本の生徒同士が、チームとして働き、共に学び、考察する、貴重な機会となりました。